
皮膚科 アレルギー科 小児皮膚科 美容皮膚科
当院では、巻き爪治療に力を入れております。他の医療機関にて治療困難であった巻き爪も、痛みを取り除き、他の皮膚科クリニックからもご紹介頂いております。大学病院にて勤務して際には、巻き爪専門外来の主任医師に従事しており、多くの患者様を治療し後輩医師を指導しておりました。
巻き爪は、爪の端が内側に巻き、皮膚の上から爪が肉に食い込み、炎症を起こして、激しい痛みを生じます。治療せずに放置していると、爪が食い込んだ周囲に肉芽(にくげ)と呼ばれる、赤く出血し易い「しこり」が出現し、爪の端がさらに肉に埋もれ、さらに悪化してしまいます。痛みが悪化すると、日常生活に支障をきたすこともあります。
① 吸水力を有する高分子ポリマービーズを用いた軟膏療法 ② 熱したセッシを用いて、曲がっている爪を真っすぐにするアイロン法 ③ 爪の側縁に、塩化ビニル製のチューブを挿入し、爪が皮膚に直接刺さることを防ぐチューブ法(チューブ代無料) ④ 形状記憶のワイヤーの力を用いて爪を広げるワイヤー法(ワイヤー代無料) ⑤ 皮膚に刺さっている爪の側縁を根元の爪母細胞も含めて除去するフェノール法
当クリニックではワイヤー代を無料にすることにより、経済的な負担なく気軽にワイヤーを入れ替えることが出来ます。ワイヤー代は無料で提供していますが、治療効果が低いといくことはなく、巻き爪治療には自信があります。実際に、他の医療機関にて治療困難であった巻き爪も、痛みを取り除いております。ワイヤーを装着しても数日で取れてしまうこともあります。その際は再挿入も行います。巻き爪でお困りの方は、当クリニックにご相談ください。心よりお待ちしております。
【1】 靴による圧迫、運動やスポーツ
先端が細い窮屈な靴や、ヒールの高い靴を長時間履くことにより、爪の両脇が圧迫され、爪が変形し巻き爪になりやすく、女性に多くみられます。運動やスポーツも同様に、足指の爪に激しい負荷をかけ過ぎると、両端から爪が圧迫され、巻き爪になりやすくなります。一度、自分の靴を見直すことも大事かもしれません。
【2】深爪
痛みを軽くするために、深爪をして悪化してしまうことがあります。深爪をしてしまうと、覆い被さるように肉や皮膚が爪周りに盛り上がり、伸びてきた爪を妨げ肉や皮膚に突き刺さってしまいます。巻き爪は、爪を切るだけで解決できることはほとんどありませんので、爪を切るときはご注意ください。
【3】 加齢、膝関節症、腰痛、肥満
まっすぐに立った状態では、足指の付け根の骨は、地面に対して上に盛り上がりのるアーチをつくりますが、加齢により靭帯が緩んでしまいこのアーチがつぶれベタッとつぶれてしまい、これを開帳足と言います。開帳足になると、足の親指の軸が内側に傾いてしまい、爪が斜めから圧迫され、爪が巻きやすくなります。また、膝関節症、腰痛、肥満を患っている方も、歩行時に足の親指の軸がズレてしまい、爪が斜めから圧迫され、爪が巻きやすくなります。地面を真っすぐに蹴る、正しい歩き方をするよう、心掛けてください。
【4】爪水虫
爪水虫は、白癬菌と呼ばれるカビの一種の爪への感染症です。白癬菌は、高温多湿を好み爪のケラチンという成分をエサにして侵食し増殖します。爪水虫になると、爪の強度が低下し、爪が変形し易くなります。爪水虫によって巻き爪が引き起こされることがあり、顕微鏡検査を行い調べますので、必要があれば治療しましょう。
治療法は、ワイヤー法,アイロン法,ガター法,フェノール法,コットンパッキング法など多種あります。私が長年診療してきた中で、最も治療効果が高いものはワイヤー法です。爪に小さな孔を開け、形状記憶ワイヤーをその孔に通し、ワイヤーが元に戻る力を利用して、曲がった爪を伸ばします。孔を開ける場所やワイヤーの向きを間違えると、うまく力が爪に伝わらず、治療効果がないため、医師の治療経験が大切になってきます。治療中、痛みを感じることはほとんどありません。
また、ワイヤー法は爪が白くふやけていると爪が割れてしまうことがあります。その際はガター法を行います。ガター法は塩化ビニル製のチューブを爪の側縁に沿わせて挿入し、チューブを間に入れることにより爪が皮膚に直接突き刺さるのを防ぎます。
その他、爪の状態によりアイロン法・フェノール法・コットンパッキング法を選択し、治療します。