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大和駅前いなば皮膚科旧:大和駅前皮フ科スキンクリニック

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足裏の大きく治療困難なウイルス性いぼ

ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)とは?

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、傷から皮膚にヒトパピローマウイルスが感染して生じる「ウイルス性いぼ」のことを指します。感染力を有する成熟ウイルスは微小な外傷から侵入して分裂能を有する基底細胞に感染すると考えられています。外観は皮膚から盛り上がったゴツゴツとした病変であり、足の裏や手の指などに多くみられます。他の皮膚に感染が広がる恐れがあるので、治療する必要があります。いぼを放置しておくと大きくなります。感覚的ではありますが、いぼの大きさが2倍になると、治療期間は4倍になってしまう印象です。ですので、小さいうちに治療することをお勧め致します。

 ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)

治療① 液体窒素

治療には、第一に液体窒素を用いた冷凍凝固術が行われます。液体窒素は-196度と非常に冷たい液体で、液体窒素を綿棒に含ませて、ウイルス性いぼに押し当て治療します。ただ、いくら冷やしてもウイルスが死ぬことはありません。ここが大事なポイントで、なぜ液体窒素をあてるのかの目的をもって、治療しないと液体窒素の治療効果が損なわれて、無駄に治療期間が長くなってしまいます。

では、どうやって治すかというと、液体窒素にて冷やされた皮膚は、やけどを起こしたように水疱(すいほう)という水ぶくれを生じ、ウイルスが寄生し含まれている角質が皮膚から離れていきます。そして、ピンセットなどを用いて皮膚から離れた角質を取り除くことにより、ウイルスを治療することが出来ます。

水疱は、早ければ約5時間~12時間後には生じます。水疱は時間が経つと、消えてしまうことがあるので、当院では水疱が出来たらすぐに受診もらうようにお願いしています。午前中に液体窒素を行い、午後に再来院して頂き、水疱を除去し、一日で治ってしまう患者様も多くおられます。水疱が出来ないと治療効果が低く、無駄に時間と治療費が浪費されるだけですので、軽く液体窒素を当てるだけの治療はお勧めできません。加えて、液体窒素を過度に強く当てしまい、患者様に必要以上に痛みを与えないように、必要最低限の強さで行っております。そのさじ加減は非常に難しく、いぼの大きさや皮膚の部位によって異なるために、当院では必ず院長が行っております。看護師が行っているクリニックも見受けられますが、看護師ではどうしても軽くなってしまいます。

液体窒素の治療には刺されるような痛みを伴い、時には大きな水疱が生じ、足の裏ですと歩行に支障をきたすことがあるので、患者様の生活スタイルやご年齢を考慮し、患者様とよく相談し液体窒素の強さを決めています。必要であるからといって、やみくもに患者様の同意を得ずに、液体窒素を行うことはありませんので、ご安心ください。

注意事項

ウイルス性いぼが小さい場合、液体窒素を用いて水疱を形成し、早期に治療することが可能です。しかし、ウイルス性いぼが大きい場合、液体窒素を使用しても水疱を形成するのが難しいことがあります。その際は、後述するモノクロロ酢酸を用いた治療法が、より適していると言えます。

治療② モノクロロ酢酸

また、お子さんや、また成人の方でも痛みに敏感な方には、液体窒素ではなくモノクロロ酢酸という薬液を用いた治療を提案させて頂いており、当院では痛みを感じない治療として、多くの患者様から支持を得ています。痛みが感じないから弱い治療と思われがちですが、全くそのようなことはなく、当院では他の皮膚科で、3~5年間もの間液体窒素を行う治らないいぼも、モノクロロ酢酸で完治しております。患者様自身も治らないものと、あきらめていたので、完治したことに驚かれておりました。モノクロロ酢酸は、酸性の液体で塗布した部位の角質が壊死することで、ウイルスを取り除きます。ですので、いぼの大きさに関係なく治療が出来ます。また、ウイルスが感染していていない部位には、角質が壊死することはほぼないので、多発している部位に広めに塗布しても、問題なく安心して塗布できます。そして壊死した角質を院長がカミソリで削り落し、再度モノクロロ酢酸を塗布するといった工程を繰り返し、いぼを減らしていきます。カミソリで削ぐ作業も壊死した角質と壊死ししていない角質とを見極める必要があり、経験がないと出血を来してしまいます。他の注意点としては、モノクロロ酢酸が、誤って薬液が深部にまで浸透し過ぎてしまうと、激しい痛みを生じます。ですので、薬液を留めておく為の絆創膏を何時間貼って石鹸で洗うべきかを疣贅の大きさや皮膚の部位をから判断し、絆創膏の貼付時間を決めて患者様にお伝えしております。

注意:モノクロロ酢酸は、妊娠中・授乳中・妊活中の方は使用しておりません。

 ウイルスが正常な皮膚に寄生している為、ある程度正常皮膚も含めて除去する必要があります。ですので、尋常性疣贅の治療は、液体窒素やモノクロロ酢酸にせよ、ある程度痛みを伴う治療となってしまうことをご理解ください。治療には細心の注意を要して行いますが、イボと正常皮膚が接してどころか混在して存在しているため、時として患者様に痛みを生じてしまうことがあるかもしれません。治療期間を1日でも短くしたいという思いから、積極的に治療している為とご理解ください。

 当院では、痛みを少なく、治療期間の短い最善の方法を考え、患者様に提供することを信条としております。当院のホームページの閲覧回数において、いぼ治療のページが圧倒的に多く、1日の閲覧回数は平均400回あります。それだけ、いぼで悩まれている患者様が多いことの表れで、その受け皿に当院がなれればと思います。無駄に時間と治療費を浪費するさせることは致しません。一緒によく相談して治療方針を決めていきましょう。

足裏の大きく治療困難なウイルス性いぼ

  足の裏に生じた大きなウイルス性いぼは、液体窒素をしても水疱にならず治療困難なことがあります。足の裏に生じた大きなウイルス性いぼは、外から見えている部位はごく一部に過ぎず、大部分は根をはるように皮膚の奥へ奥へと増殖している為、大きないぼは水疱が出来づらいです。どんなに強く液体窒素を当てても、水疱は出来ません。では、当院ではどのように治療しているかというと、モノクロロ酢酸を用います。前記で書いた通り、モノクロロ酢酸で壊死したいぼをカミソリで削ぎ落し、徐々に小さくしていくので、いぼが大きくとも治療毎に着実に小さくしていくことが出来ます。小さくなったいぼに対して、最後の仕上げとして液体窒素を行うことがあります。液体窒素とモノクロロ酢酸には得手不得手があり、それを理解して、患者様にとって何が一番良いのかを熟慮し、よく相談して治療方針を決めていきます。

東京都、千葉県、埼玉県、静岡県、茨城県、長野県からも患者様が通院して頂いております。治療困難なウイルス性いぼでお困りの方は、当クリニックにご相談ください。
心よりお待ちしております。

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